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設計室便り

免震便り
14.新潟地震と免震
13.山古志村の人々
12.欠番
11.建築中の住宅を免震にしたら
10.既存建物を福祉施設に改修
09.免震診療所が竣工
08.免震構造の不確定要素
07.神戸震災時の免震建築
06.コンクリートの耐久性
05.地盤振動の考え方-2
04.地盤振動の考え方-1
03.免震建物の揺れ方
02.免震のライフサイクルコスト
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(株)構造計画
免震,制振,構造設計,耐震診断,伝統木構法
一級建築士事務所(株)構造計画,摺木勉
〒243-0121 神奈川県厚木市七沢1640-3
TEL:046-250-7160 FAX:046-250-7151
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免震便り

「既存建物を福祉施設に改修」
No.10 2001/4

鉢植えにスミレが咲き始めた3月、隣町の福祉施設の開所式に参列しました。30年前に建築された民間の鉄骨造建物を町と福祉団体が借り受けて、3階を子育て支援施設、2階を自活する高齢者の生活支援施設、1階を老齢者の介護施設として、見違えるような建物に改修したものでした。
式典では、子供と若い母親、そして高齢の人々が交流する場となる複合施設が作られたことに、大きな賛意と共感が寄せられていました。また既存建物を再生利用したことで膨大な鉄くずなどの廃棄物を出すことなく、省資源、省エネルギー、省廃棄物という今日的要請に応えた町当局の識見と、新しい公的施設の作り方も高く評価されるものと思いました。
耐震補強は筋かいを増設し、柱梁の仕口溶接部を強化しましたが、免震装置を履かせて「上部構は手を加えず、使いながら補強」を可能にするこの分野での免震構法活用の有効性を実感しました。

在来木造住宅の免震構法を考える
在来構法木造住宅の免震化を考えるにあたり、「100年間使い継がれる住宅」のプランはどうあるべきか、友人に相談しました。「丈夫で長持ちする」「住み方の変化に十分対応できる」の2点が大切として、吉田圭二氏(連合設計市谷)の設計された住宅「無限定空間の家」の設計資料を送ってくれました。
「設備的部分と玄関を固定した2階建てフレームを組み、自由に床や仕切や収納をしつらえて、住み替えようというもので、日本人の伝統的な暮らし方に対する主張が濃く出ている住宅」と説明がありました。

木造2階建/福井市所在
建築面積:
129.9m2
延べ面積:
96.4〜163.0m2

日本瓦の屋根、外装用和壁、どっしりした構えの住宅です。そこで、吉田圭二氏にお許しを頂き、この住宅を免震構法にした場合、構造的にどのような変化が可能か、耐震性能、コストはどうなるか、またどんな免震構法がよいかなど、次回からいろいろ検討してみたいと思います。(摺木)

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