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(株)構造計画
免震,制振,構造設計,耐震診断,伝統木構法
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免震便り

「地盤振動の考え方-2」
No.05 2000/9

降灰と地震動の中に家も暮らしもおいて離島する三宅島の人々のTV映像には、列島動乱期の不安がよぎります。
たまプラーザの現場では、免震装置の上に1階床コンクリートが打ち上がりました。御一読いただければ幸いです。

敷地の地震動をどう見るか(その2)
前号では、建設地に影響が大きい4地点の断層が動いたときに想定されるエネルギーの大きさから、距離減衰式を用いて敷地での地震動の強さとして、加速度、速度、変位の最大値を設定した経過を報告しました。
今回は「地震動スペクトル特性」、言い換えればどのような揺れ方を設定したかについて報告します。
地震動の揺れ方は、震源、伝播経路及び変層地盤等の性質により様々で簡単に特定できないことは承知の通りですが、研究者はこの質問にもいくつかの手法を提案しています。
設計では2つの方法によりました。1つは梅村魁博士の「応答スペクトル」です。これは多くの地震同記録の分析をもとに考案されたもので、計算式は3つのグラフの形になります。横軸に建物の固有周期をとれば、地震動による建物の揺れ方の特徴を把握できます。

例えば、固有周期が0.5秒以下の短周期帯にあれば大きな加速度、長周期帯にあれば大きな変位が揺れ方の特徴となります。
調査の結果、建設地は硬いローム層が8m、その下は泥岩層となり、固有周期は0.22秒であることがわかりました。
診療所はRC造3階建で固有周期は0.2秒台につき、地盤と建物が同じ周期帯となります。在来構法による場合、診療所は大きな加速度によって強烈な衝撃を受けることがグラフに読み取れます。免震装置を用いて2秒台の長周期となった診療所は、この衝撃を免れ強震時もゆったりと、それもわずかに揺れることでしょう。(摺木)

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