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(株)構造計画
免震,制振,構造設計,耐震診断,伝統木構法
一級建築士事務所(株)構造計画,摺木勉
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免震便り

「地盤振動の考え方-1」
No.04 2000/8

猛暑の中でお盆という歳事は、強力なパワーをすかして凌ぐ免震に似ると思いながら、緑陰で先人の暮らしの知恵に感謝しました。たまプラーザの現場では、基礎の上に免震装置が取り付けられました。御一読いただければ幸いです。

敷地の地震動をどう見るか
免震装置は直径50cmのゴムと、18cmの鉛棒が各6個。ゴムは両手で押すとわずかに揺れました。免震装置上の建物は22トンの水平力で1cm動く計算ですが、コンクリート造在来構法の変位置の40〜50倍も大きく、とても柔らかいものです。
評定審査では、「地震動」の設定に質問が集中し最も時間を要しましたが、小さな力にも敏感に反応するゴムを使うので、慎重な検討が必要と納得しました。以下は地震動設定の経過です。

敷地周辺で想定される震源(横浜市青葉区美しが丘)
 
南関東地震
県西部地震
立川断層
鶴川断層
震央距離
50km
50km
15km
22km
震源深さ
20km
10km
7km
13km
マグニチュード
7.9
7.0
6.5
7.2

このエネルギーを持った震源をもとに、いくつかの距離減衰式を用いて敷地の地表面震幅を求めました。次表が計算値で( )内が採用値、大地震は中地震の2倍としました。

 強さのレベル
最大加速度
(cm/sec2)
最大速度
(cm/sec)
最大変位
(cm)
 1(中地震)
174〜326
(250)
11.1〜31.7
(25)
9.5〜61.8
(20)
 2(大地震)
(500)
(50)
(40)

大地震時は、地表面が1秒間に50cmの速度で最大40cm動くと説明した方がわかりやすいでしょうか。変位は計算値のばらつきが大きいため参考値としていますが、強烈な揺れ方です。免震装置はこの地震動を吸収し確実に凌いでくれます。(摺木)

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